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履歴書の様式は「JIS規格履歴書」として定められたものが標準とされていますが、 自己アピールをしやくするための工夫がされた、JIS規格に類似した様式も各種市販されています。 大卒等の学卒用、転職者用などいろいろありますので、自分のアピールポイントを記載しやすい自分にあったものを 選びましょう。
履歴書の様式の大きさはA4版とB5版があります。どちらを用いても差支えありませんが、求人企業で用いる書類は A版で統一されていることや、記載欄が広いことから、A4版をお勧めします。
なお、様式の右下に「保護者」欄のあるJIS規格履歴書は旧版です。JIS規格履歴書を用いる場合は、 その欄がなく、志望動機やアピールポイントを記載する欄が広くて書きやすい新版を用いるようにしましょう。
履歴書は、最近ではパソコンで作成したものでも可とする求人企業が増えてきていますが、 手書きにこだわる求人企業もあり、一般的には手書きで作成します。
筆記用具は黒色のボールペン・万年筆などを用います。
間違えた場合、修正液、修正テープ、二重線、訂正印などを用いたとしても修正することは厳禁とされており、 最初から書き直す必要があります。
コピーしたものや不採用で返却されたもの(提出日の日付が古く全体的に使用感が残ります)を使いまわすことは、 応募先求人企業への印象を悪くしますので不可です。
読み手の立場に立った読みやすい記載をしましょう。
文体や年号などの記載スタイルは統一しましょう。
略号を用いたり省略した記載の仕方をしないようにしましょう。
適切でない例(省略型) | 適切な例(正式な名称・表示) | |
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年号 | H24年 | 平成24年 |
○○学校 | ○○県立○○高等学校 | |
(株)○○ | 株式会社○○ | |
日商簿記2級 | 日本商工会議所主催 簿記検定2級 |
現在の名称が当時のものから変更されている場合は、当時の名称で記載し、現在の名称を
「(現・○○)」のように附記する方法があります。
(例)○○県立○○高等学校(現・○○県立△△高等学校)
作成した後は必ず読み返し、誤字脱字がないかどうか点検しましょう。身近な方に見てもらうのもよい方法です。
履歴書に添付する写真は、応募書類の中で唯一の画像情報であり、応募者の第一印象を大きく左右します。 写真は、顔がわかればよいというものや個性を主張するものではなく、応募先企業の採用担当者に対して、 採用に向けた好印象を与えることが目的だと考えましょう。
写真は、スピード自動撮影機で撮影したものでもよいですが、写真館などで撮影したもののほうが印象がよいものになります。
本人のみの正面上半身を、無背景、無帽で撮影します。スナップ写真は不可です。 表情は固いものにならないように注意しましょう。
おおむね3ヵ月以内に撮影者ものを用いましょう。
色は、カラーでも白黒でも差支えありませんが、カラーが一般的です。
大きさは、所定欄の大きさに合わせます(通常縦4cm×横3cm)。周囲を切り取って大きさを 調整する場合は、定規とカッターを用いて綺麗に貼りましょう。
履歴書に貼った後で、万が一はがれても採用担当者が誰の写真か区別がつくように、写真の裏面に 氏名を記載しておきます。
履歴書の所定欄に、はがれないように、のりでしっかり貼り付けます。セロハンテープによる貼り付けは不可です。 (市販の履歴書に添付されている両面テープは可です)。
身だしなみは、カジュアルなものにならないようにし、面接に行く時と大きな違いがでないようなものとします。 眼鏡を使用している人の場合、面接にも眼鏡をかけていく予定であれば眼鏡をかけて撮影します。
服は男女ともに、襟のついた服が一般的です。
男性の場合、白か淡色のシャツ、ダーク系のスーツ、派手にならないネクタイとすることが好ましいとされます。 髪の毛はボサボサにならないよう整えます。
女性の場合、透ける生地、レース・フリルを多用した服、目立つアクセサリーは好ましくないとされます。 髪の毛で顔が隠れすぎると暗い印象になるので注意します。
面接においては、提出した履歴書(職務経歴書を提出する場合は職務経歴書も)の記載内容に基づいて質問されることが 多いので、その記載内容を忘れてしまったり、記載内容と矛盾するような応答をしないよう、完成した履歴書 (及び職務経歴書)をコピーしておき、面接前に確認しましょう。またそのコピーは、他の応募先企業へ提出する 履歴書(及び職務経歴書)を作成する際にも参考になります。
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